歯科医院開業時の診療科の選び方|ポイント、特徴をくわしく解説!

歯科医院開業時の診療科の選び方|ポイント、特徴をくわしく解説!

歯科医院を開業する際、まず最初に行うべきは診療科の選定です。今日、人々の歯に対するニーズは多岐にわたり、それに応じた多様な診療科が存在します。本記事では、特に収益の面を中心として、それぞれの診療科を解説していきます。

保険診療か、自由診療か

歯科医院の診療科を決めるための重要な判断基準として、保険診療のメニューを中心とするか、自由診療のメニューを中心とするかがあります。それぞれのメリットとデメリットは以下のようになります。

  メリット デメリット
保険診療  ・初診の患者を獲得しやすい
・収益が安定しやすい
・国が認可した治療のため、患者の信頼を獲得しやすい
・高収益を目指すのが難しい
・競合が多いため、差別化が難しい
自由診療 ・収益を増大しやすい
・特定の治療をアピールすることで、差別化を図れる
・保険が適用されない最新の治療を提供できる
・患者の獲得が難しい場合がある
・患者に納得してもらうための時間がかかる

保険診療

保険診療は、医学的に治療が必要とされる疾患や症状に適用される診療です。患者が利用しやすいため一定の収益は見込めますが、国が定めた保険点数に基づく診療のため、高収益を目指すのが難しいというデメリットもあります。

自由診療

自由診療は、美容目的の治療や、国の制度が追い付いていない最新の治療の提供する際に用いられる診療です。自由診療中心の医院では価格を自由に設定できるため収益を増大しやすいですが、高額なため患者が利用しづらく集患で苦戦する可能性があります。

診療科の種類

歯科医院を開業する際、比較的少数のスタッフで運営可能な診療科として、一般歯科、小児歯科、矯正歯科、審美歯科が挙げられます。概ね、一般歯科と小児歯科は保険診療が中心となり、矯正歯科と審美歯科では自由診療が中心となることが多いです。

一つの医院で複数の診療科を運営する場合もありますが、本項ではそれぞれの診療科について解説します。

一般歯科

一般歯科は、通常の歯科医院で提供される基本的な診察・治療を指します。これには、虫歯や歯周病の予防・治療、歯茎のトラブル、噛み合わせの調整、さらには入れ歯の作製や調整など、多岐にわたる診療が含まれます。

多くの場合、一般歯科の治療は保険診療の範囲で行われますが、医院によっては保険適用外の自由診療の治療も提供することがあります。自由診療を取り入れることで、最新の治療技術を顧客に提供することができ、収益アップの機会も増えます。ただし治療費が高額になるため、患者の獲得が難しくなる可能性があります。

一般歯科を開業する場合、運営方針も同時に策定すると、開業準備がスムーズに進むでしょう。

小児歯科

小児歯科は、成長期にある子どもの口内健康を専門とする診療科です。乳歯から永久歯に生え替わる重要な時期に存在する、子ども特有の歯に関する問題を解決する治療を行います。

また、子どもたちの不安や恐怖心を軽減するような内外装の工夫や、治療を嫌がる子どもに対するコミュニケーション技術など、一般歯科とは異なる独特の業務も展開する必要があるため、子どもの目線に立った運営が求められます。

小児歯科は保険診療で治療が行われる場合が多いですが、小児矯正など一部の治療は自由診療で行われます。また、子どもと時間をかけて面談を行い、一人ひとりの子どもに適した治療を提案する医院では、全面的に自由診療で治療を行う場合もあります。

小児歯科を開業する場合、自身の医院の開業地域、コンセプトやターゲットも同様に策定することが大事です。

矯正歯科

矯正歯科は、歯の並びや噛み合わせの調整を専門とする診療分野で、歯列矯正治療が主に行われます。近年、目立ちにくいマウスピース矯正の普及に伴い、子供から大人までの広い年齢層が治療を受けています。

ほとんどの矯正治療は自由診療の範囲にあるため、治療費は高額な場合が多いです。それにもかかわらず、美しい歯並びへの注目が今日増しているため、矯正歯科への需要は高まり続けています。特に都市部では、矯正専門の歯科医院も増えてきており、その動向が今後も続くことが予想されます。

矯正歯科を開業する際には、立地選びが極めて重要です。美容や外見に対する意識が高く、自由診療の高額な治療費を支払える層が多い地域を選ぶことが望ましいです。

審美歯科

審美歯科は、歯や口元の美しさを最優先にして治療を行う診療科です。主な治療例として、歯のホワイトニングや、金属を使用せずに自然な見た目を持つオールセラミックの差し歯・被せ歯があります。

矯正歯科が噛み合わせの調整を中心に行うのとは異なり、審美歯科では歯の美しい白さ、形、整った歯並びなどの美観を最優先して治療を進めます。美容目的のため、治療は自由診療として提供されます。

主な患者層としては、美容や見た目に敏感な若い世代や美意識の高い人々が多く、インターネットやSNSを活用した集患戦略が欠かせません。審美歯科を開業する際は、最新のトレンドや技術を迅速に取り込む姿勢が不可欠となります。

まとめ

今回は、歯科医院での診療科選定を経済的観点を中心に説明しました。診療科の選び方は、コンセプトやターゲット、立地といった要因によっても大きく左右されます。開業を検討中の方々には、本記事が選定の一助となることを期待しています。

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